ゴールデンウィークの真っ只中に行われたスーパーGT第3戦富士レースが終わりました。
今回はこの前書いた通り、金曜・土曜日と天気が凄く変わりコースの路面状況が凄く変化しました。 走り始めは濡れた路面で次第に乾いていき一時間ほど経過したところでドライになりました。 走り出しから調子は良く決勝を通じて良かった。
実は今回、エンジニアとレース前に富士のセッティングについていつも以上の話しをしていました。 簡単に言うと選択は2つ。 一つ目は、富士合同テストで出したそれなりにいいセットをベースにやる。 タイムもまぁまぁだったからね。 二つ目は、実績はないけど可能性があるものはすべて取り入れ組み立てたセットで行くです。 当たればデカイがリスクもある訳だね。 エンジニアの希望した選択は一つ目で、僕は二つ目を希望した。 彼の理由はせっかくテストで細かく積み上げたのにそこから大きく外れるのはリスクを背負うだけという考え。 僕もそれは理解してたが、少しだけ違った。 せっかくそこまで細かく積み上げたからその積み上げをベースに「二つ目」のリスクを減らす事が可能だと考えた。 それでもエンジニアは今のアークテックは結果が出ていないからリスクは犯せないと言った。 しかし僕は、それでテストの時より1秒速くなる自信があるのかと彼に尋ねた。 答えはNO。 そう尋ねた理由は、トップとの差はラップで1秒くらいと予想していたから。 で、じゃぁ一つ目の選択でどのくらいタイムアップするイメージ?って聞いてみると、0.2秒くらいだと…。 僕は彼に言いました。 リスクを冒さないと言うことは向上もない。 僕たちはまだトップに就けている訳ではないので実は守りに入る事が今の僕たちにはもっともリスクを背負う事になるんだと。 70点から40点になることが怖くて72点を狙うくらいならレースなんて辞めた方がいい。 レースをするということは勝ちたいと思うからであって、それだと90点の人に一生かかっても勝てないからね。
実は…簡単に言うと…がエライ長い話になってしまいましたが、今回のレースに大きく変化をつけた理由が実はこんなところにあったんです。
あっ、でっ、結局どっちで行ったの?の答えは②でした。
予選2番手になったわけだから途中の経過は説明いらないね。
えっ?! 聞きたい?!
うぅ~ん、、、
グゥー!!だったワケよ!! スゲー!グゥー!!
解説者やってるからもっとなんかお利口に説明したいけど、うぅ~ん、、、マシンがカッキィーン!!!って感じになったなぁ。
決勝も実に調子良く走っていたんですが、26周目に突然のタイヤバーストが発生。 その後ももう一度同じトラブルが発生し結果は11位でした。
今回こそ表彰台!! と期待をして貰ってありがとうございました。 残念ながらその期待には今回応えれなかったですが、その皆さんの「今回こそっ!!」と思ってくれる気持ちが僕を頑張らせていることも事実です。
次回は灼熱地獄のセパンです。 暑さ以外は、コースも街も食事も全部好きです。 1ヶ月以上時間が空くのが待てない気持ちでいっぱいですがしっかりトレーニングに励もうと思っています。
では最後に皆さんも一緒に拳を天に突き上げこう叫びましょう!
次回こそっ!!!
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